管理番号 | 新品 :12326959 | 発売日 | 2024/05/30 | 定価 | 51,000円 | 型番 | 12326959 | ||
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●サイズ W: 27cm H: 2.5cm Davis Collamore & Co.はニューヨークの富裕層を顧客にした高級磁器/ガラス専門店。ティファニーやブラックスターフロストのライバルとして君臨しており、コープラント、スポード、ミントン、ウェッジウッド等のイギリス主要窯に製作を依頼した商品を自社で販売していました。 今回の作品は、そんな Davis Collamore が顧客の要望をもとにミントンに発注した大判ディナープレートになります。大変華やかさに目を奪われますが、おそらく何かの記念の際に、製作を依頼したのでしょう。当時のミントンの中でも最高級品であることは、言うまでもありません。時期はヴィクトリア女王時代の後期(1890-1900年頃)です。ミントンは設立初期は縁取り模様を主とした単調な装飾で、中産階級を筆頭に人気を博していましたが、普仏戦争後にセーブルから職人が招聘されて以降、急激に技術を伸ばし一躍ヨーロッパの列強に仲間入りします。 購入者のイニシャルも入っていますが、この作品のメインの見所はやはりアシッドゴールド装飾でしょう。19世紀後期では「金彩でミントンの右に出る者はいない」と言わしめるほどでしたが、近くで見ると手の込んだ非常に繊細な彫刻装飾に納得し、目を奪われます。一体どれだけの時間をかけたのでしょうか。。。 可憐なローズのガーランドも酔いしれるほどの美しい出来映え。リボンのように模られている合間には透かしも入っており作品の価値を一層高めています。 こんな名声は、今や跡形も無く忘れられており製作することは能です。しかしこれ一枚で、ミントンもこの時代はヨーロッパの列強として、マイセン、セーブルと肩を並べる強力なポジションを築いていたという何よりの証拠であり、その歴史と技術を今に伝えます。 金彩の擦れや使用に見られる傷は殆どありません。至近距離で見るとうっすらと貫入がありますが目立つほどではなく、英国食器に見られる特徴であり、ワレやカケもありません。総じてみても良いコンディションだと思います。貴重な逸品をこの機会に是非ご検討ください。